お迎え付き夜間保育・学童保育の認定NPO法人あっとほーむ≪横浜市都筑区・港北ニュータウン≫

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あっとほーむの日々の様子

挑戦する意欲と自信

2024年6月1日

こんにちは、小栗ショウコです。

 

6月1日~2日、毎年恒例の静岡合宿を実施しました。

お天気がどうかなーと心配でしたが、屋外にいる時間は晴れていて、暑すぎず寒すぎずちょうどよい気候でした。

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まず、みんなが楽しみにしていたフォレストアドベンチャーでは、最初は怖くてなかなかな足を踏み出せなかった子たちも、1回体験してしまえば飛び出す勇気をもって挑戦!だんだん楽しくなってきて、最後は同行する私がついていくのがやっとのスピードです。(小学生には大人が一緒にやらないといけない)

ここで私がいいなーと思ったのは、みんながみんなを応援していたこと。

「いいよー」

「上手ー」

「もうちょっとー」

「がんばれー」

という掛け声が響いていました。

 

これ、当たり前のようで当たり前じゃないんです。

実はあっとほーむでフォレストアドベンチャーに行くのは初めてではありません。数年前に連れて行った時は、どんどん先に行きたい子たちが他の子を待っていられず「早くして!」「なんで待たないといけないのか!」(この施設はみんな一緒に行かないといけない厳しいルールだった)と、うまくできない子に対する言葉や態度が悪くてものすごーく叱ったことがあります。

自分の楽しさだけを追求するなら自分だけでやればいい。でも、あっとほーむのみんなと一緒に行くと決めたなら、みんなが気分よく過ごせるように協力しあうこと。自分も仲間も大切にするのがあっとほーむのルールだからです。

日々の遊びの中でもそれは徹底しています。特にドッジボールなどの白熱する遊びでは、勝ちにこだわる子が多く、「当たってない!」「今のはずるい」など、相手を非難する言葉や態度が出がちです。そのたびに中断し、今のは何が悪かったのか、どうすればいいのかをみんなで話し合い、だんだんとドッチボールのルールとあっとほーむのルールの中でどうすれば勝てるのか、どうすれば自分も他の子も楽しいのかを学んでいます。

 

もっと子どもの好きにさせればいいという意見もあるでしょうが、世界や日本の中でもルールがあるように、私たちが幸せであるためにはルールが必要です。世界のみんなで決めたルールを無視し、自分の強さをアピールするために難癖付けて戦争をはじめ、若い人を戦地に送って殺し合いをさせるような大人にはなってほしくない。自分だけが良ければそれでいいのではなく、自分もみんなも幸せになるにはどうすればいいのかを、失敗して叱られて気づいて改善する経験を積み重ねていく必要があるのです。何をしても守ってくれる頼れる親がいない合宿では、その経験をいつもの何十倍もできちゃいます。

みんなでみんなの応援をする。できない子にはフォローする。みんなが楽しめたのは、あっとほーむで小学生時代を過ごした中学生、小学生時代にたくさん経験した大学生も今回の合宿に同行してくれたことも大きな理由です。

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ここ数年の静岡合宿の宿泊場所は、富士山のふもとの青少年センターです。

夜ご飯は野外炊事として、薪を割って火をつけて飯盒炊飯とカレー作りをしました。

2年生はおうちでもまだお米を研いだことがなかったようですが、中学生が指導してくれて、丁寧にお米を研いで火の上に置いたらセット完了!薪を割り、火加減や時間を図るのは中学生たちがやってくれました。

 

おうちにいたら「お手伝い」はするけど、自分たちが主体になってご飯を作ることはあまりありません。カレーに入れるお水の量は、箱に書いてある分量をよく読んで自分たちで入れてもらいました。1箱でお水がこの量だから1箱半では何リットル?蓋をして煮込む場合は何リットル?計量カップは180mlのものしかないから、これでどうやって必要な量をいれるのか?と、4年生2人が一生懸命計算して入れてくれました。

 

いつも当たり前のように食べている白米は、最初はこんなに硬いこと。同量のお水を入れて火にかければちゃんとごはんができること、火を起こすには、太い薪をそのまま使うのではなく、薪割をしないといけないこと、薪は同じ方向に並べておくんじゃなくて空気の通り道ができるように置くこと。火ってずっとまったり見ていられることが分かったよね。

 

野外炊事を終えて、「ご飯を作るのってこんなに大変で、これを毎日やっているお母さんってすごいなー」と言っていた子がいました。そう、お父さんお母さんたちは毎日欠かさずみんなのためにご飯を作ってくれるけど、それはみんなのことが大切だからできているんだよ。

静岡合宿のルールの1番最初に書いたのは、「行かせてくれるお父さんお母さんに感謝すること」。

自分の経験を積むだけでなく、親への感謝と尊敬の気持ちを持てたことで目標クリアです!

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さて、センター内で野外炊事してプラネタリウムを鑑賞して泳げるくらい広いお風呂にも入って、22:30ごろまでゲラゲラと笑いあって就寝した翌朝。

起床時間は7時ですが、朝5時半からバタバタと足音や笑い声が聞こえてきました。みんなで枕投げをして盛り上がった後はお掃除タイム!青少年センターの厳しいところは、お掃除チェックです。センターのしおりに書いてある通りに布団をたたみ、掃除機をかけ、拭き掃除をして部屋を出ないといけません。

自分のものがあっちこっちに散乱している男子部屋では、毎年参加している5年生男子が布団のたたみ方を指導してくれています!!!

去年までは指導される側だったのに、今年は男子の中で最年長。ふらふらと遊んでいる子がいても、文句も言わずしっかりと掃除機掛けまでしてくれているではありませんか!

 

そして女子部屋では、4年生が2年生の髪をまとめてくれています!!!実際には妹がいなくても、お姉ちゃんがいなくても、あっとほーむにいたらみんながきょうだいのように助け合えるね。

いつも当たり前のように身支度の手伝いや荷物の整理、忘れ物ない?って言ってくれるお父さんお母さんがいないから、いつも以上にみんなで協力しないと過ごせない1泊2日。

静岡合宿の目標「みんなで協力し合いましょう」の目標達成です!

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青少年センターでバードコールを作って小鳥を呼んだ後は魚釣りへ。

富士山の湧き水は冷たくて、つかみ取りチームは大騒ぎしながら魚を捕まえます。釣りチームは餌をつけてあたりを待ちますが、なかなか釣れません。場所を変えたり餌のつけ方を変えたりウキの位置を変えたりと、工夫を重ねて挑戦を続けます。目の前の魚を手で捕まえるのとは違い、釣りは忍耐力とタイミングが必要です。海釣りのようにかえしはついてないハリなので、ウキがちょっと沈んだらサッと上げないといけないし、ハリに引っかかってももたもたしていると逃げられてしまいます。

2年生には小栗さんとどんぐりパパがフォローに入りましたが、それでもちょっと遠くに投げるのを手伝うだけ。あとは自分でやりたいと言った釣りを最後まで粘り強くやる抜く力が求められます。なかなか釣れなかった2年生は、お店の人がちょっとだけコツを教えてくれて最後の最後で2匹釣ることができました!

頑張って釣った魚たちは、その場で焼いてもらってみんなの大きなお口の中へ。この地域の魚は富士山の湧き水で養殖されていますが、中でもここの魚は名前が付いたブランドもの。「おいしー!」という声が響いていました。

さっきまで生きていた命をいただく尊さも学べた魚釣りでした。

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静岡合宿の最後は、宝石探し!!

30分間で砂利の中から小さな宝石を探す大人気アクティビティです。小指の爪より小さい石を探すのですが、結構見つけられます。でも子どもたちの目的は、探すのが超難しい特別なサイコロ。最後にカランカラーンと鐘を鳴らして大きな宝石と引き換えてもらえることが分かっているので必死に探します。

見つけたのは、中学生Rちゃん。

みんな羨望のまなざし♪

 

 

こうして終わった1泊2日の静岡合宿。

子どもたちは日常では味わえないたくさんの経験を積み、大きく成長しました。

お父さんお母さんがいないお泊りも、初めてのフォレストアドベンチャーや野外炊事や釣りだって、不安でドキドキだったけど、思い切ってやってみたら楽しかった!

すべてが何事にも挑戦する意欲と自信になりました。

 

参加させてくれたお父さんお母さん、そしてご寄付してくださった皆様、ありがとうございました。

 

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