こんにちは、お迎え付き夜間保育&横浜市都筑区承認学童保育の認定NPO法人あっとほーむの川田です。
あっとほーむの夕方は、小学生の保護者がお迎えに来たり保育園の子やたまに中学生が来たりなど賑やかな時間ですが、夕方までは1年生から6年生までの子たちの時間です。
学校からあっとほーむに帰ってきたら、宿題をしておやつを食べて、それぞれ思い思いに好きなことをして過ごします。
体を動かすことが好きな子、体力があり余っている子たちは外遊びへ。
今あっとほーむで流行っている外遊びは、ドッジボールのようにフリスビーを投げて当てる遊びで、細かいルールは子どもたちと一緒に考えて決めます。
ルールを決めていても、負けるのが嫌でルールを守らない子もいます。
そんな時は「ズルしないで!!」と他の子が怒ることもよくあり、
そうやって責められるともっと頑なになって「うるさい!!」と言い返してケンカになることも。
特に1年生は悔しくて泣いてしまったり、
当てられたのに「あたってない!!」と感情的になったりなどの反応をしがちなので、
その様子を見て2・3年生はイライラしてついつい強い口調で
「そんなこというならやめればいい!!」と怒ることも多くあります。
そのような場面では、「”みんなで楽しく遊ぶ”ためにルールを守るよ」と
声を掛けて全員でもう一度遊びのルールを確認し、
「負けて悔しいからそう言ったんだと思うよ」と
感情的になっている子の気持ちを代弁し、
「気持ちが落ち着いたらまた入ってきてね」と
泣いたり怒ったりしている子に声を掛け、
“みんなで楽しく遊ぶ”ことを目標に日々子どもたちのやり取りを見守っています。
大人が「ルールを守らないとダメ」
「人を傷つけるようなことを言うのはダメ」と
言えば低学年の頃までは大人の話を聞くことができるので、
その場ではなんとなく解決したように思えますが、
子どもが自分で考えて自分から行動できるようになるには大人の話を聞かせるだけでは難しいです。
先日は、負け惜しみでズルをしていた子に対して感情的に怒っていた子へ
「言い方変えてね」と声を掛ければ、
「〇〇しないで!」ではなく「〇〇して!」と
どうしてほしいかを伝えることができたので、
ケンカには至らず遊び続けることができました。
もちろん、いつも上手くコミュニケーションが取れるわけではありません。
それでも、”みんなで楽しく遊ぶ”ことを目指して、日々子どもたちは経験を積み重ねています。
昨日、1年生の時には悔しくてズルをしていた2年生の子が
今は負けても気持ちを切り替えて泣かずに遊ぶことができていた様子を、
4年生の子たちが「成長したんだね~」と言いながら見ていました(^^)
なんのためにルールを守るの?
どうしてズルをするの?
ルールを守ってもらうには?
遊びの時間であっても、子どもたちが大人になる時に必要な考える力が培われる場面が多くあります。
子どもの頃にたくさんの友達と遊び、見守れる大人と関わるって本当に大切なことだな~と感じたエピソードです。
外遊びの時間は、単に外で遊ぶだけの時間ではありません。
あっとほーむを卒業した子が訪れて、小栗さんとこんな話をしていたことがあります。
中学生になったSちゃん、合唱をしているという話をしていて、
「僕たちはいつも答えのあるものばかり教わってきて、仲直りのしかたや、傷ついた友の励まし方を教わってない」という歌詞があると。
でもあっとほーむで過ごした自分たちは仲直りの仕方も、傷ついた友達の励まし方もちゃんと経験してきたと。
そういうこと、今あっとほーむに来ている小学生も同じように経験中です。
中学生のSちゃんも、小学生の時は泣いたり笑ったり怒ったりしながら、
みんなと仲良く遊ぶために自分で考え、みんなで話し合って成長してきました。
学校でもおうちでも出来ない、
これこそ地域の子どもたちが集まるあっとほーむならではの経験です。