おうち保育園®とは
認定NPO法人あっとほーむ(以下、あっとほーむ)のように、一軒家やおうちの一部を使った夜間・早朝・休日の保育を行う保育園を「おうち保育園®」としています。
あっとほーむは神奈川県横浜市で1998年に創業した小さな保育室ですが、働く女性のためにおこなってきた先駆的な活動が行政や企業からも評価されてきました。
そのような中で「私の地域にもあっとほーむがほしい」という声や「私もあっとほーむのようなところを立ち上げたい」と言う人たちに数多く出会い、あっとほーむのスキルやノウハウを提供することで、この2つの希望を叶えることができるのではないかと考えました。
「あっとほーむがほしい」と言う働くママたちの希望は、仕事でどうしても保育園や学童保育所の閉園時間までに間に合わない時の、子どものお迎え、手作りの夕食、お風呂、そしてみんなで楽しく過ごせる場です。そこには、両親だけで子育てをするよりも、多くの大人に愛され、きょうだいや親戚のように過ごせる友達がいて、子育て中でも働き続けることを肯定して応援してくれる存在があります。
子育て支援が充実してきたとはいえ、多様な働き方をする女性にはまだまだ不十分です。特に「夜間や休日にまで子どもを預けて働くのか」という周囲の声と働くママだからこその葛藤があり、多くの場合、子どもの保育時間に合わせた仕事に変えるか、仕事を辞めることにつながります。しかしそれでは、女性は最初から限られた職業しか選べなくなります。社会人になり、結婚しても子育て中でも継続して仕事を続けていくことでしか身につかない高度な技術もあるし、働き続けることで社会に役立つこともたくさんあるのです。
周囲の協力で乗り切れる人はそれでいい。だけど特に都市部では核家族化が進み、助けてくれる人がいないことがほとんどです。だからこそ、私たち地域住民が、子育てをサポートすることで子どもにも働く女性にも安心して過ごせる場を提供していくのです。それが「あっとほーむ」の実績であり、「おうち保育園®」の方針です。
「おうち保育園®」の保育指針
1:働く女性の支援者として
夜間や休日など、既存の保育サービスが対応できていないニーズにできる限り対応できるよう努めます。
2:自宅にいるように過ごせる環境を
子ども達がのびのびと安心して過ごせる過程的な雰囲気を目指します。
子ども同士がきょうだいのように楽しく過ごせることを目指します。
3:子どものやる気を伸ばす接し方を
押し付けたり強制する教育ではなく、「やる気を引き出す」コーチング技術で子どもたちに接します。
4:安心・安全な保育環境を
国家資格「保育士」の資格を持ったスタッフが対応します。
安全管理を徹底し事故の防止に努めます。
「子ども専門の救急法」を学び、安心な保育環境を提供します。
5:「預ける」から「共に育てる」保育へ
地域みんなで子どもを育てる、共育ての場作りをします。
なぜ「あっとほーむ」ではなく「おうち保育園®」なのか
2008年から個別の起業支援を開始してきましたが、今後どのように「私の地域にもあっとほーむがほしい」という方々の願いを叶えられるかを考えたときに、「その地域に住む人がその地域の親子を支援し、地域をつなげていくことが望ましい」という結論に至りました。あっとほーむの直営を増やすのではなく、フランチャイズでもなく、資格ビジネスでもなく、働く女性を支援するという価値観を広げていこうと思ったのです。
一番イメージに近いのは”蕎麦屋の暖簾分け”でした。修行先の蕎麦屋のコピーではなく、修行を積んだ本人の価値感や開業する地域性を考慮した蕎麦屋をつくること。基本的な味は変わらずに、時代と客層に合わせて変化させないと長く続く店にはならないように、「あっとほーむ」のスキルとノウハウを学び、自分らしく変化させた「おうち保育園®」を立ち上げることが、その地域の働く女性たちの願いを叶えることにつながることだと考えたのです。
本当は蕎麦屋で修行するように、あっとほーむで経験を積むのが一番良い方法ですが、これは近くに住んでいる人しかできません。その代わりに私たちがこれが大事!と思うことを1から順番に講座形式で教えることで、修行の代わりにしました。
それが、「あっとほーむカレッジ」です。
あっとほーむのようなお迎え付き夜間保育や学童保育、又は親子広場や保育ママ、親子カフェなど、子どもに関わる事業をしたい方すべてを対象にした基礎クラスと、その後進める応用クラスの2つを用意し、自分の想いを明確にし、地域に合わせた事業を立ち上げるまでのスキルとノウハウを学べるようにしました。
おうち保育園®協会とは
おうち保育園®協会は、おうち保育園®の育成と普及を行っています。会員は「あっとほーむカレッジ」を修了し、任意で加入した個人を対象に構成されています。起業するまで又は起業してからもつながっていき、情報交換や学習を続けていくことでスキルアップを図っています。
特に私たちは子どもの命を預かるとても責任のある事業をします。日々変わる社会の常識、保育方法、政策、これらをきちんと学びつづけ、訓練していくことで事件や事故を防ぎ、大切な子どもの命を守ることになります。常に学び続ける環境、仲間を持つことの喜び、実際の起業までのサポートを行っていくことで、「おうち保育園®」開業者も、そこを利用する親子も、みんなが笑顔で楽しく過ごせることになります。責任を持ち、常にスキルアップする努力を積み重ねることが、プロの子育て支援者だと思います。
協会としての活動は、日々の情報交換から、全国にいる会員との交流、視察、有識者を迎えての講演活動をしており、全国の働く女性と地域の子育て支援事業を目指す人たちへの啓もう活動をおこなってまいります。
協会会員一覧
:夜間保育対応
:小学生対応
:中高生対応
:幼児保育対応
:休日保育対応
:一時保育対応
:病児保育対応
:病後児保育対応
:宿泊保育対応
:英語教室実施
:ピアノ教室実施
関東
氏名 | 施設名 住所 |
コメント | |
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特別会員 | 小栗 ショウコ |
認定NPO法人 あっとほーむ
〒224-0015 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3丁目2-7 |
残業やシフト勤務時に、保育園や小学校へお迎えに行きその後の夜間保育を行います。 1日15名までの少人数制で、一軒家で保育を行うことでまさに「あっとほーむ」な保育を目指しております。希望者にはピアノレッスンを受けていただくことができます。 |
特別会員 | 岩崎 ひろ美 |
KADOYAおうち保育園®
〒231-0806 神奈川県横浜市中区 |
横浜の本牧で「みんなが笑顔で過ごせる我が家のようなおうち」を目指して3歳から12歳までのお迎え付き夜間保育を行っています。家族みんなでお子さんの成長を一緒に見守っていきます。
開業ストーリー2015 |
特別会員 | 三井 恵 |
お迎え付き夜間保育施設 にじのことり
〒227-0043 神奈川県横浜市青葉区 食育 |
【子どもに寄り添い こころの基地になる】お迎え付き夜間保育施設 「にじのことり」 2015年10月13日横浜市青葉区藤が丘で開業しました。 子ども達がおうちのように ほっとできる居場所。笑顔が溢れる地域みんなの居場所です。
開業ストーリー2015 開業後ストーリー2019 |
特別会員 | 豊平 さとみ |
特定非営利活動法人リスニングママ・プロジェクト
東京都 |
開業ストーリー |
特別会員 | 吉川 真奈美 |
まみーずるーむ
古河校:茨城県古河市東本町 大宮校:埼玉県さいたま市 |
ママになっても自分の人生を笑顔で生きるために、様々な講座をご用意していきます。「子育て」「仕事」「趣味を見つける」「やりたい事の準備」など、これからの人生に役立つ事を学び、精神的自立ややりがいが持てる事を見つける場です。子どもの笑顔と自立のために、ママの自立とやりがいを見つけるお手伝いをします。 |
特別会員 | 石塚 あや | ココロミュージック
栃木県小山市美しが丘
|
通う前は学童開設に向けて勉強しようと思っていました。しかし、学童という形ではなくて私は孤独や貧富の差がない「みんなの心の居場所」を作りたいと思い、より一層何をしていって行動すればよいかがハッキリしました。夢に向けて前進させていただき感謝しております! |
東北
氏名 | 施設名 住所 |
コメント | |
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特別会員 | 大内 桂子 |
正月町おうち保育園®
〒970-8026 福島県いわき市平字正月町 |
保育園や学童へのお迎え付き夜間保育をメインに土・日曜日の保育も対応します。自宅で少人数制の保育をし、お子さんたちが自分の「おうち」にいるように楽しく過ごせる場を提供し、パパやママが無理なく安心して仕事を続けられるように応援します。
開業ストーリー2016 |
特別会員 | 盛 克枝 | 施設名称検討中 福島県いわき市 | いわき市で開業予定です。 |
近畿
氏名 | 施設名 住所 |
コメント | |
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特別会員 | 宮尾 智美 |
NPO法人 アフタースクール にじのいえ 芥川 大阪府高槻市芥川町 NPO法人 アフタースクール にじのいえ 真上 大阪府高槻市真上町 |
働くママに安心とゆとりを。子どもたちが、「ただいま」と帰ってこられるおうちです。子どもたちがおうちのようにほっとできる居場所、そして、わくわく楽しい放課後を過ごせるところです。
開業ストーリー |
特別会員 | 神谷 美生 | マザーズフォレスト
兵庫県西宮市神楽町 |
女性や子ども向けの教室やイベント、セミナー等を企画している皆様にはお部屋をお貸しします。 集合型又はオンラインセミナーや会議にご利用いただけます。事務局からの紹介2021 |
特別会員 |
勝本 梨沙子 |
おうち学童スクール あおてあ 兵庫県西宮市上之町 夜間(延長で最大20時まで) 習い事(習字やそろばん、ダンスなどを予定) | 日々の子どもとのコミュニケーションの中に英語を取り入れた「おうち英語」の環境下で、小学生のお子様をお預かりします。 また英語の他にも様々な習い事やイベントを展開し、楽しい「学びの場」「遊びの場」を提供していく予定です。 手作りの食事&おやつ、少人数制の細やかな保育で、忙しいお母さん達の心強い味方になります!開業ストーリー2022開業ストーリー2023 |
中国・四国
氏名 | 施設名 住所 |
コメント | |
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特別会員 | いでざき さゆり |
認定NPO法人もりのこえん
山口県山口市朝倉町
森のようちえん |
自然豊かな山口で、子どもたちの育ちに寄り添いゆったりとした時間を楽しんでいます。 子どもたちは、遊びの中で、気づき考え行動する力をはぐくんでいます。
開業ストーリー |
氏名 | 施設名 住所 |
コメント | |
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会員 |
村松 真由 |
hanataba 神奈川県川崎市 | あっとほーむカレッジを受講した当初は私も学童を作りたい思いがありました。しかし、カレッジを受講する中で小栗さんから「言葉にする力」に着目いただいてから私の新しい人生のドアが開きました。
2022年6月に開業し、文章や画像などを使って「事業主の想いをカタチにする広報事業」を行っています。あっとほーむの事業にも貢献できたら良いなと考えております! |
会員 | 山崎 まさ美 |
東京都 | |
会員 | わたなべ かえ |
マザーハウス(仮称)
東京都江戸川区
異文化コミュニケーション |
自宅で3~12歳のお子様を家庭的な雰囲気の中、お預かりします。 国際化がこれからますます進む日本、日頃から異文化にも触れてもらいたいと思い、地域の日本人と外国人と子供達が一緒に楽しめるイベントなども行っていきたいと考えています。 |
会員 | 佐藤 由花 |
チームしらはた
〒221-0074 神奈川県横浜市神奈川区
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小人数ですが、ご家庭に寄り添って側で長くおこさんの成長を見られることが楽しみです。 |
会員 | 有村 貴子 |
ENGSpace インスペース®
〒191-0043 東京都日野市平山 |
ENGSpace インスペース は児童に特化した英語教室です。日本の子ども達が、自信をもって英語を話すことを目指しています。そしてその先に、もっと自分を好きになることを願っています。 |
会員 | 村田 かなえ |
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会員 | 遊佐 ひろ子 | 仙台市家庭保育室 ちゅうりっぷ!
〒983-0824 |
コロナ禍でもママ、パパのチカラになれるよう、月曜〜土曜、7〜18時開室。(定員10名。余裕活用型一時保育有。)
6年目に入り、地域に根ざし保護者とご近所にも愛される“あっとほーむ”な保育室はこれからも成長していきます! |
会員 | 小川 かなえ |
特定非営利活動法人かぷかぷ山のようちえん 東京都 | 【たのしいをつくるちからはやまでそだつ!】をテーマに、0歳からの親子自然体験を中心とした、自然とともにおとなもこどももたのしみ暮らす場づくりをしています。
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会員 | 山本 彩 | ブログ
神奈川県
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完璧なママでいるよりママも子供も幸せならそれが1番。今はまだブログでの発信だけですが、今年は今まで習ってきたタロット占いや個性心理学を活かしてお母さん達のサポートができたらと思っています。 |
会員 | 小泉 美すず | ひよこのカフェハウス 〒120-0003 東京都足立区 | 小さい子ども連れでも気兼ねなく立ち寄れ、体にやさしい食事やお茶を提供できるカフェを運営。子どもが生まれてから見直すきっかけとなることの多い「食」や「からだ」「心」についての講座も開催しています。 |
会員 | 小林 恵子 |
ききみみ頭巾
東京都中野区 傾聴カウンセリング、お預かり |
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会員 | 三輪 直子 |
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会員 | 森 猛 | COCO CARE | 保育園等への送迎サービス付きの託児を行います。妊娠期から子育て期において、それぞれの段階に応じた情報や支援が、子育て家族に正しく理解され、安心して子育てに臨めるように、私たちは、地域の子育て世帯に貢献してまいります。 |
会員 | 谷 篤 |
ブログ | 今は開業の計画を立てつつ、一緒に活動できる仲間を探しています。保育士を取得し、小学生を対象にかけっこ教室をしています。2021年3月から2022年末位までマニラで活動する予定です。 |
会員 | 安信 昌子 |
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ほんまもんのつながりを
ほんまもんの地域づくりを ほんまもんの笑いを これは私の人生の「指針」です。児童虐待軽減にむけて、そこに携わる保育現場への他職種連携と、地域にむけてのつながりを福祉のプロとして、しっかり「つなぐ」を実らせていきます。 |
会員 | 中山 侑好 | 施設名検討中
東京都日野市平山
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こどもとお母さんの未来を創造できることを目指してお母さんには働き続けられる環境をお子さんには安心して居られる場所を東京都日野市で開設準備中です。 |
行政・企業・サポーターの皆様へ
自分で選択できる社会へ
一昔前、男性は仕事をし女性は家庭を守るのが当たり前の社会でした。時代は変わり近頃では、女性が働くことを後押しするように企業は制度を整え、政府は子育て支援策を充実させ始めています。しかし本来、男性も女性も、どんな人生を選んでもよいのです。仕事中心でも、子育て中心でも、仕事と子育ての両立でも、どんな人生を選んでもよい。それが私たちの目指す社会です。
性別や年齢、国籍など、自分の努力では変えられないもので人生を決めるのではなく、自分の可能性や能力を最大限に発揮できる人生を歩むべきです。それは、私たち大人が、未来ある子どもたちにそう願っているように、大人になった私たちも同じです。
しかし今、他の選択肢と比べると、女性が仕事と子育てを両立する人生を選んだ場合、あまりにも辛く苦しい大きな壁があります。
仕事と子育ての両立が、他の人生を選んだ時と同じように楽しいものにするには、働く女性自身が周りに頼ることと、頼れる場を増やしていくことが必要だと私たちは考えます。職場での頼れる場、地域での頼れる場など、多くの人の理解と協力でその場を作って行くことが必要です。私たちは、認定NPO法人あっとほーむのスキルとノウハウを伝え、地域であっとほーむのような場所=おうち保育園®を起業する人を増やすことで、頼れる場を増やしております。
また、それぞれのおうち保育園®を起業するほとんどが女性であることから、働く女性を支援する私たちも働く女性です。支援する私たちも自分の可能性や能力を発揮できる人生を歩むことを目指し、認定NPO法人あっとほーむの直営でもなくフランチャイズでもなく、自分らしさと地域の特性を鑑みた独自の事業をしています。独立起業している仲間として、それぞれの地域の働く親と子どもを支援してまいります。
足りない子育て支援の場
働く女性のための子育て支援が充実してきたとはいえ、平日昼間の保育場所が増えるだけです。医療、介護、観光や美容、小売業など、時間や曜日を限定しない働き方をしている人にとっては、平日昼間の保育園だけでは到底足りておりません。
しかし今はまだ、「子どもが小さいうちは仕事を辞めればいい」「時短制度を遣えばいい」「子どもの保育時間に合わせた働き方に変更すればよい」と言う方も多くおります。
ではその声に従うとどうなるでしょうか?
医療現場では医師や看護師が減り、私たち自身や大切な家族が病気やケガをした場合、十分な医療を受けられなくなります。
また、私たちが介護が必要になった時、長く経験を積んだ職員が減ることで、心地よいサポートを受けることは今より期待できないでしょう。排せつや食事の介助をしてほしくても、いつまでたっても自分の番が回ってきません。
楽しい休日を過ごしたくても、快適な旅を演出してくれる人は少なくなります。なぜなら、女性スタッフに関しては社会人になりたての若者か、10年~20年のブランクのある子育てを終えた世代しかいないわけですから、経験者不足で十分な気遣いやおもてなしを期待できないのです。
そして、そういう社会が現実になると、女性は最初から仕事に就かないか、子どもの保育時間に合わせた職業しか選ばなくなり、結局男性は仕事、女性は家庭という昔の日本に戻ってしまうのです。「子どもが小さいうちは仕事を辞めるべき」という価値観は、人口減少で働く世代が激減する社会においては、私たち市民の生活にも大きな負担を課すものになるのです。
平日昼間以外の子育て支援をどうサポートするか?
では、単に保育園の時間を延長すればいいのかと言えば、そうではありません。私たち大人が、朝起きて仕事をして夜は家に帰ってゆっくり過ごしたいように、子どもにとっての生活リズムも同じです。朝気持ち良く起きて、昼間はお友達と楽しく遊んで、夜は家に帰ってゆっくりすごすのが望ましいのです。
だから大きくて広い施設や学校で、みんなが帰ってからも長く居続けるのは子どもにとってもストレスだし、親にとっても安心できる環境ではありません。祖父母が同居或いは近くに住んでいれば、きっと「今日は仕事だから保育園にお迎えに行ってご飯食べさせておいて」とお願いできるでしょう。
厚生労働相のデーターでも、核家族よりも親世帯が同居しているほうが母親の就業率が高いのがよくわかります。
ただし、親が同居していても様々な事情で子育てを支援してもらえないこともありますし、特に核家族が多い都市部では近くに頼れる親どころか親戚もいない人が多くいます。
今日はどうしても残業しなければいけない、シフト勤務で帰れない等、職業によって毎日早い時間に帰宅できないこともあり、そんなとき子どもには安心安全な場で過ごしてほしいと思うのが、働く親の本音でしょう。
それが祖父母や親戚のおうちでなら一番ですが、助けてくれる親族が近くにいないなら、同じ地域に住む私たちが助ければいいのです。
自分の子ども、自分の姉妹、友達が困っている時は助けてあげる、その感覚で地域の親子をサポートしてくれる場があれば良いのではないでしょうか?
それを実現したのが、事務局・認定NPO法人あっとほーむであり、私どもおうち保育園®協会が普及していくおうち保育園®です。
働く親の代わりに、保育園や小学校にお迎えに行き、みんなで楽しくご飯を頂き、お風呂に入り、おうちと同じように過ごせる場。
そういう場を提供することで、親も子も安心し、たくさんの地域の大人に愛されながら育っていく子どもが増えるのです。
イクメン、イクジイ、三世帯同居など、親族に頼る子育て支援、
ママ友やママ同士の預合いなど、横のつながりに頼る子育て支援、
ファミリーサポート、ベビーシッターなど、行政や企業に頼る子育て支援があるように、
今後は地域に頼る子育て支援を意図的に増やしていくことで、女性が多様な職業を選び継続できる社会になることでしょう。
おうち保育園®を全国に広げよう
私どもおうち保育園®協会は、様々な職業で社会に貢献している働く女性を、時間外保育を通して支援しております。
それは、女性がこの世に産まれ、学校に行き、社会人になり、結婚し、仕事をし、子どもを産み育て、幸せな人生を送るためのサポートですが、結果的には仕事を続けることで納税者が増え、日本のGDPが上がり、出生率の上昇にもつながります。
現在はまだ、特に都市部では頼れる人が近くにいないことで、孤独な子育てに追い込まれる働く女性が多くおります。
核家族では夫婦二人で協力しても、仕事と子育ての両立は辛く苦しく、それを見ている次世代の女性たちは「大変そうだから専業主婦でいい」「子育て支援が充実している企業を選ぶ」等、最初から仕事を諦めるか、自分のやりたいことではなく制度が整った長く働きやすい企業を選ぶ傾向にあります。
それでも仕事をし始めればその楽しさややりがいに、子どもを諦める或いは本当は2人3人の子どもを望んでいるのに両立できないから諦めるという人も多くいます。
これらは働く女性の負のスパイラルであり、この状態が続くことは、政府にとっても、そして様々な可能性を持っているこれからの社会を担う子どもたちにとっても良いことではありません。
私たちおうち保育園®協会は、それら負のスパイラルは、地域住民が家族のように子育てを支援することで、正のスパイラルに変えることができると考えています。
それにより、子どもには気持ちの余裕がある状態で接することができるし、自分がやらなければならない仕事を途中で投げ出すこともなく、仕事と子育ての両立を楽しむことができるでしょう。
そのような輝く女性を見ることで、次世代の女性たちが「仕事と子育ての両立、私にもできるかも」「私も仕事と子育てを楽しんでいるああいう女性になりたい」と希望を持つことができます。
それが日本のGDPを上昇させ、働きながら子どもを産み育てること、2人目3人目の子どもを持つことが出来、少子化を解消することにつながるのです。
単に子どもを見てくれる場を増やせばいいのではありません。現行の有償ボランティアや頼りあい、預け合うシステムだけではなく、働く女性をサポートする側も、きちんと事業として対応していけるだけのスキルとノウハウを身につけることで、事業者としても保育者としても責任を持ち、大切な子どもの命を脅かす事件や事故を減らすことができるのです。
私たちは、働く親が誰かに支援されることで気持ちの余裕が出き、笑顔で子どもと向き合える時間が持てることこそが、子どもにとって一番大切なことだと考えております。
子どもたちが笑顔で楽しく成長できるように、地域みんなで働く親の子育て支援を充実させましょう!
行政の皆様へ
私どもおうち保育園®協会では、事務局・認定NPO法人あっとほーむを長年運営してきて培ってきたスキルとノウハウを、趣旨に賛同し、地域の親子支援をしたいという個人に向けて「あっとほーむカレッジ」として提供してきました。
自分の事業として起業することで、責任を持ち保育に従事し、収入を得ることで支援する側も働く女性になることができます。行政の皆様には、これまで保育園を増やし、親子の広場を充実させるなど、多くの政策をしていただきました。
だからこそ、次の一手は多様な職場で働く女性の支援をしてください。
都市部でなくても、医師や看護師、介護職員は不足しているはずです。
皆さんの市区町村内で立ち上げる為のおうち保育園®の起業支援を行う事により、子育て真っ最中の働く女性を助け、子どもたちを健全育成し、例えば専業主婦からの起業やセカンドライフとしての起業を後押しすることができるはずです。
地域の働く女性のため、子どもたちのために立ちあがり、支援する覚悟がある人が、皆様の地域にも多くいます。起業するまでのスキルやノウハウは私たちが提供しますので、行政がその後押しをしてください。
1)現在は横浜市で開催されている起業講座を皆様の地域で開催する
2)子育て支援ができる一軒家や施設を行政が探して補助を出す
3)地域のおうち保育園®を子育て中の女性に情報提供する
4)皆様の地域で開催される起業講座、ソーシャルビジネスセミナー等に講師としてお呼びいただく
等、行政がやれることはたくさんあります。
私どもは、働く女性のために行政と連携して新しい子育て支援を広げていく用意がございます。
※私どもの代表・認定NPO法人あっとほーむ代表小栗ショウコが起業講座・ソーシャルビジネスセミナー等で講演をいたします。講師依頼はこちらからお願いします。
過去のセミナー登壇実績はこちらから
企業の皆様へ
企業においては、女性支援として多くの制度を取り入れてきたと思います。しかし、「育休復帰後の女性が扱いにくい」「すぐに辞めてしまう」「社内での連携が取りにくい」など、どうしても今までと違う壁を感じていることも多いでしょう。
どうすれば女性社員の能力を最大限に活かし、事業に貢献してもらえるか?
それは、対象を”子育て中の女性”に限定せず、性別、年齢に関わらず、ライフステージに合わせて働き方を変える仕組みを作ることです。
制度だけでなく、子育て中、介護中、闘病中等、ライフステージの変化や思いがけぬ出来事で今までと同じように働けなくなった社員の本音を引き出し、制度を企業に合わせて変化させていくことが必要です。
私たちが今まで接してきた子育て中の女性たちの多くは、今までと同じ働きかたができず「会社に申し訳ない」という不安を抱えております。
いつもは子どもの生活リズムに合わせて時短制度等を使って早く退社するとしても、自分の力を発揮して会社に貢献したいと思っているのです。
だからこそ、住宅手当や家賃補助があるように、子育て補助がほんの少しでもあれば、いざというときには私どもおうち保育園®やベビーシッター等に子どもを預けて働くことができるでしょう。
本来は行政がやるべきことかもしれません。しかしそれには時間がかかります。
まずは家庭を持ち子どもを産み育てる女性社員、男性社員のために企業として投資をすることで、今後の企業の業績UPにつながります。
社員の意見、制度の取り入れ方等必要なことは、長年働く女性支援をしてきた私どもおうち保育園®協会と、提携している認定社労士が力になります。
どうぞご相談くださいませ。
応援してくださるすべての皆様へ
私どもの活動に共感・応援してくださるすべての皆様へお願いです。私どもは行政・企業に働きかけ、仕事と子育ての両立をもっと楽しく、子どもには愛情をたくさん受け取り自分らしく成長できる社会にしてまいります。応援してくださるすべての皆様のお力をお借りして、多くの皆様におうち保育園®を全国に広げてまいります。
1)おうち保育園®を多くの人に知らせる(facebookページをシェア、Twitterをリツイートする)
2)おうち保育園®協会の応援会員になる
おうち保育園®を立ち上げることはできないけど、何らかの形で応援したい!と思ってくださる皆様には、応援会員としてご協力をお願いいたします。応援会費は事務局・認定NPO法人あっとほーむへのご寄付として頂戴し、皆様には年に1度寄付控除証明書を発行いたします。収入により異なりますが、確定申告時にNPO法人への寄付控除として「(寄付金-2,000円)×40%」が所得税から控除されます。(神奈川県、横浜市在住の皆さまは更に控除されます)
登録後、お振込みいただいた寄付金は、各地域でのおうち保育園®の立ち上げ費用に使わせていただきます。1つでも多くのおうち保育園®を立ち上げて、1人でも多くの働く女性が安心して働き、1人でも多くの子どもが地域のみんなから愛されて育つ環境を整えましょう。
3)お持ちの土地や建物をおうち保育園®開業者にお貸しください
地域により、特別な改修等必要なこともありますが、おうち保育園®は基本的に通常の戸建物件にて、少人数の子どもの保育を行います。地域みんなが家族のように関われる環境を作ることが、私たちの目標でもあります。そのためにお持ちの土地や建物を貸していただける場合は、どうぞ私どもまでお知らせくださいませ。私どもおうち保育園®協会が厳選した会員とマッチングさせ、皆様の地域をあたたかく活性化するおうち保育園®を立ち上げてまいります。
各会員欄に希望の地域と物件を掲載しておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。
お問い合わせ
ご質問、ご要望等ございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。