こんにちは、認定NPO法人あっとほーむの小栗ショウコです。
先の緊急事態宣言で、働いている人も、働いていない人も、自宅で親だけで子どもと過ごす限界を感じた人も多かったと思います。
ここでまた宣言でちゃって同じようになった場合、どうすればいいのか不安を感じずにはいられませんよね。
そこで、ちょっと振り返ってみましょう。
3月からの学校休校、また保育園幼稚園でも登園自粛がありました。
まず、保育園・幼稚園の登園自粛に関しては、「自宅に保護者がいる場合は登園自粛してください」という事ではなかったでしょうか?
次に小学校ですが、横浜市の場合は休校だけど自宅に保護者がいない場合、1-3年生を対象に朝から午後2時ごろまで学校で受け入れ+午後2時からは学校内のキッズクラブ(放課後の居場所)に行けるという体制でした。
また、学校外にある学童保育においては、朝から来てOKというところと、急な対応が出来ず午前中はお休み、午後から児童の受け入れというところと分かれました。
どういう状況にせよ、子どもも保護者も、学校も学童も、みんな初めてのケースでどうしていいのかわからないまま急な対応を迫られました。
それぞれに不安から不平不満など葛藤があったかと思いますが、このブログをお読みの皆さんはどうでしたか?
何が困ったかと言うと、保護者サイドで子どもの居場所を選べなかったことではないでしょうか?
保育園や幼稚園から登園自粛と言われたら、在宅勤務では子どもを預けることは難しかったし(子どもがいる中で仕事はできない!)、
小学校が緊急受け入れをしてくれても、どうしても保護者が家にいなくて子どもが一人になってしまう時だけと言われたら躊躇するし、友達も少なく遊びもない学校へ行くことを子ども自身が嫌がることもあったでしょう。
更に、学校併設のキッズクラブ(放課後の居場所)でも制限が多く、なかなか利用できなかった人もいたようですし、今もなお制限していて保護者や子どもの希望通りに利用できないところもあるようです。
あっとほーむではどうだったというと、学校が休校中は朝8時から夜9時まで子どもの受け入れを実施していました。
これは、時間的には通常の夏休みや春休みと同じで、外遊びも給食の代わりの手作りランチの提供も変わらずです。
感染予防に対してはそれはそれは徹底していましたが、子どもに過度なストレスを与えないことに注力し、学校がない間も健康的なライフサイクルを保つため、お休みしている家庭からも朝の会、帰りの会をオンラインで参加できるようにしたりと、社会の変化をうまく利用しながらの実施でした。
あっとほーむが子どもの受け入れを実施できたのは、日頃から緊急事態における活動方法を想定していたからですが、全国にはあっとほーむと同様に運営した保育園、学童保育もありました。
公立の保育園、大きな株式会社の学童保育だけでなく、こんな時だからこそ力になりたいと活動してる小さな保育室や学童保育所があるはずです。
この後、コロナの第二波第三波、また他の感染症や今は想像もできないことで緊急事態になることもあるでしょう。そんな時のために、家庭以外の子どもの居場所を今のうちに探しておきましょう。
私自身が皆さんの地域のことを隅々まで把握することはできませんが、ネット検索だけでなく、学校や役所への問い合わせや相談、地域の青少年センターなど、ちょっと目線を変えて複数の人に聞いてみてください。
今回のコロナで地域の保育園や学童はどうしていたのか?
休みなく対応していた保育園や学童はあったのか?
そこで過ごした子どもたちはどんな様子なのか?
そんなことを聞いて、自分の子どもに合う場所を探してみるのです。
子どもの預け先というのは、単なる居場所ではなく、子どもの健全育成の場です。心身共にね。
大人も子どもも相当ストレスがかかった緊急事態において、家庭で親子だけで過ごすのは限界が見えたはずです。子どもにとっては愛情をかけてくれる親もすごくすごく大切ですが、お友達の存在は必要不可欠です。
あなたの大切な子どもが知らず知らずのうちにストレスを抱えないように、保護者と地域の居場所、子育て支援者みんなで見守る体制を作りましょう。その最初の一歩を踏み出せるのは保護者の皆さんだけです。
働いていても、働いていなくても、ぜひ今のうちに庭以外の子どもの居場所を見つけてください。