こんにちは、認定NPO法人あっとほーむの小栗ショウコです。
「学校に行きたくない」という一言から、あっという間に子どもが家に引きこもる状態になってしまった。
そういう家庭、2020年からは特に多かったのではないでしょうか?
突然の休校、分散登校、マスクやソーシャルディスタンスで
友達と思うようにコミュニケーションが取れない葛藤。
子どもたちがこんな状況で毎日学校に行くってすごいことです。
そう思いませんか?
学校に行きたくない、又は行きたくても行けない子もいるでしょうし、
その理由は千差万別ですが、家に引きこもってしまうことで本人もお父さんお母さんも
不安や葛藤が大きくなってしまうこともあります。
小学生中学生のうちは学校が支援をしてくれるけど、
気づけば誰も支援してくれない20代、そして30代、40代、
いつの間にか8050問題と言われる年齢になってしまいます。
他人ごとではなく、あっという間です。
いいんですよ、家にいても。
本人も家族も健康で幸せで経済的にも全く問題ないなら。
でもそうでなければ、早め早めに手を打たないときっかけがなくなります。
私は思春期セミナーの講師をしたり、
あっとほーむを卒業した子が不登校になったときに支援したり、
長引いてひきこもりと呼ばれる状態になっている子も何人かつながっています。
引きこもりになりそうだったけどそうならなかった子もいるし、
学生時代に数年引きこもっていたという大人も近くにいます。
自治体やNPO等、相談窓口はいっぱいありますが、
そこに行く頃にはもうかなり疲れてしまった状態ですよね。
ほんのちょっとの違和感から始まり、
日々深刻になっていく状況。
あんなに仲良かったのに、どんな声をかけていいのかわからない。
精神的も身体的にも傷ついて、どうしていいかわからずに涙が出てしまうこともある。
親にとってはきっとそんな状態です。
ここで大切なのは、この状態に慣れてしまわないこと!
子どもがずっと家にいることが当たり前だと思わないこと。
その状態がずっと続き、子どもが20才、30才、40才、50才になることを想像することを止めないことです。
その状態になったら専門家を頼るしかありません。
でも頼れないんだよね。
「うちの子は大丈夫、ちょっとは外に出てるし」とか思ってしまうと頼れません。
でももう親の手から離してあげることが愛情です。
ただ、本来はそんなに疲れしまう前にどうにかできればベストだし、
疲れてしまう状態にならないのがもっといいですよね。
そのためには、小さいころから家庭以外の居場所を作ってあげるしかありません。
生まれ育った家庭以外に、頼れる人、頼れる居場所を作ってあげるんです。
子ども一人で行ける所で、
親以外にいろんなことを教えてくれる頼れる大人がいて、
気持ちよく遊べる仲間がいる場所です。
学童保育、塾や習い事、公民館とかもいいですよね。
親にとっては寂しいでしょう。
これまで愛情かけて育ててきた子どもがどんどん親の手から離れていくのは寂しいでしょう。
だからこそ、親が見ていない時の子どもの様子を教えてくれて、
親と似た価値観で子どもを支援してくれる、そんな大人がいるのがいいのでは?
子どもから見たら、親が守ってくれる安心感があるからこそ、
親外の頼れる人や頼れる場所を探せるのです。
そうしてたくさんの頼れる人や頼れる場所を持つことが自立するということです。
こうして居場所を見つけた子どもが家に引きこもってしまいそうになったら、
親だけで解決しようとせず、頼れる居場所にいる大人をどんどん巻き込んでみましょう。
不登校だった子が学校に行けることがゴールではなく、
子どもが親以外の社会と接点を持ち続けることが必要なので、
一度や二度じゃなく、どんなに迷惑かもと思っても、
一緒に関わってもらえるよう情報共有したり何かをお願いしたりをし続けましょう。(←これが難しくてね、途中で親が手放しちゃうんです。いやもういいですってなっちゃう。そうすると子どもにとってはつながりのある大人がいなくなっちゃうんです)
これは机上の空論でもなく、学術的な研究結果でもなく、
私たちが20年以上子育て支援をしてきたから言える事です。
家庭以外の居場所を作ってあげる事
情報共有して関わり続けてもらう事。
是非やってみてください。
認定NPO法人あっとほーむ代表理事
小栗ショウコ
1998年からお迎え付き夜間保育を開始、その後NPO法人格を取得し横浜市承認学童保育も併設。
一軒屋で少人数の保育を行う事で、実家のような安心できる居場所作りにこだわっている。
2008年からは事業のスキルとノウハウを伝えるあっとほーむカレッジを開設。
長年培ってきた事業スキルとノウハウを惜しみなく提供し、卒業生は全国で夜間保育や学童保育、地域の居場所や親子カフェなど自分らしい事業を立ち上げている。
また、行政からの委託で異業種のメンターも引き受け、シェアリングエコノミー事業者や研修事業者等へのアドバイスも実施。
神奈川県子ども子育て支援奨励賞、
横浜市男女共同参画推進賞、
内閣府特命担当大臣賞、
浜銀総研ビジネスウーマンアワード初代大賞受賞。
TVや新聞、雑誌の取材多数。
共著「誰も教えてくれたなかったほんとうは楽しい仕事&子育て両立ガイド」を出版。
日経DUALでも定期的にアドバイザーとして掲載され、行政や企業、大学での登壇実績も多く、多くの受講生から好評を得ている。
コーチングやアサーション、NLPなどのコミュニケーショントレーニング、ISD個性心理学を学び、
働く女性、働きたい女性に自分らしい生きかた・働き方をアドバイスしている。
横浜市都筑区主催の小1の壁セミナー講師他、企業や団体に対して仕事と子育て両立セミナー講師、
思春期セミナー講師、高校や大学での講義を受託している。
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