思春期入口に立っている4年生―6年生の子たち。
ほんの数か月前まで、くったくなく笑っていたのに、
急につまんなそうな顔したり、
塾や習い事や学童をさぼっちゃったり、
何事もめんどくさそうにしちゃったりね。
お父さんお母さんに対して
「どうせお母さんにはわからない」
とか
「お父さんのようにはなりたくない」
とか、
「お友達のお母さんはあんなにすごいのに!」
「友達のお父さんはこんな仕事をしてるのに!」
と、
自分のお父さんお母さんが他のお父さんお母さんに比べて
何もしてくれない、何もできない、何もわかってくれない
と思ってしまうんですよね。
それは、
小さいころと比べると、かなり視野が広がり、
物事や自分の事を客観的に見える時期だから。
そこで最初に訪れるのが、
隣の芝は青く見える状態。
友達の容姿や持ち物、家庭環境がキラキラして見えて、
自分のことや家族の事が大したことがないと感じてしまうんですよね。
そんな時、
「あなたのお父さんお母さんは、あなたにこんなに愛情をかけている」
「こんな仕事をしていて社会に貢献していてすごい!」
「いつもキレイにしていてかっこいいよね」
と褒めてくれる人が周りにいると
子どもは真実に気づくのです。
隣の芝が青く見えているだけだってことに。
私が22年あっとほーむで子どもたちと関わってきて、
意図的に子どもたちに伝えていることがこれです。
心にもないことを言っているわけじゃなく、
あっとほーむを利用するお父さんお母さんたちが
どれだけ子どもを大切に思っているかは
日々のやり取りでわかるし、
お父さんお母さんがちゃんと仕事のことを教えてくれるので、
その言葉の端々からも、誇りをもって取り組んでいることも、
バシバシ伝わってくるから、それを子どもに伝えています。
私たち子どもに関わる人は、
子どもが自分の親を尊敬できるように
真実を伝えてあげる役割を担っています。
だけど残念ながら、
日本は出来ていないことを指摘する減点評価をする人が多く、
子どもに対して親の悪いところを言ってしまう大人がいます。
それが子どもにとって、どれだけ傷つくことなのか、
どれだけ親子の関係にひびを入れるのか気づかずに。
だからどうぞ、子どもに愛情をかけてくれるのはもちろんのこと、
お父さんお母さんが子どもにちゃんと愛情をかけて大切に思っていること、
お父さんお母さんがどんな仕事をしているのかを理解してくれる大人を子どもの周りに置いてください。
低学年のうちだけじゃなく、
思春期入口の4-6年生になっても、
そういう大人と関わり続けられるようにしてあげてください。
これが、22年子育て支援をして、
本当に様々な家庭のご相談を受けてきた私から、
4-6年生の保護者の皆様への切なる願いです。
子どもが20才30才になった時、
どうしようもなくなって相談にくることのないように、
今からできる大切なことです。
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