こちらのブログでは、たった一人で始めた事業を認定NPOにし、企業や横浜市、神奈川県、内閣府からも表彰されて20年目を迎えた認定NPO法人あっとほーむ代表・小栗ショウコから起業のコツをご紹介します。
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こんにちは、小栗ショウコです。
本日からあっとほーむカレッジ11期・5月集中クラスが始まりました!今回は皆さん遠くからの参加で、遠くは宮崎県からの参加者もいます。
女性4名で自分の夢を語り合い、アドバイスをしあった仲間。みんなすぐに意気投合しました。
さて、あっとほーむカレッジは子どもに関わる事業をしたい人に特化した起業支援をしてますが、ここでも他でも起業を志す人に出会うと、「やっていけるのか?」と不安を口にする人が多いです。いつかできたらいいな~と思うあなたも同じ不安がありますか?
「やっていけるのか?」と私が聞かれたら、
ズバリ
「私は20年やってこれました」と答えます。
順風満帆だったわけじゃなく、たくさんの壁にぶつかり、紆余曲折してここまで来たので、これから同じような志を持ってやる人には、いらない壁にぶつからないように、私が10年かかったことを3年で、20年かかったことを5年で成し遂げて欲しい。そんな想いであっとほーむカレッジを作りました。
この「やっていけるのか?」という不安の中には、2つの意味がありますよね。
第一に、お金の不安
第二に、自分への不安
これを一緒に考えるから不安が不安のままで前に進めないんですね。
だから別々に考えてみましょう!
まず第一にお金の不安。
お金は、最初に用意するお金=初期投資と、事業を始めてから自分の手元に入ってくるお金=報酬があります。
最初に用意するお金=初期投資は、必要です。
でも、何百万もないとダメなのかと言えば、そうではない。
事業の場所を自宅にするのか、借りるのか、どんな事業で、何をどのくらい用意するのかで初期投資額は大きく変わってきます。資格も経験もないし、場所もないから初期投資は大きいはず・・・そんなにお金がないから無理だな~と諦めるか、お金はないけどどうすればできるのか?と考えるか。もろん起業するなら後者の考え方が必要です。お金の不安が尽きない人は、いくらお金があっても不安は解消されません。いくらあれば自分の夢は叶えられるのか、まずはそこを数値化しましょう。
ちなみに私の場合、これだ!と思ったことを勉強しに行くのに30万ほどかけましたが、その後は本を買ってソフトを買って指一本でキーボードを打ちながらチラシを印刷し、地図を見ながらポスティングして・・・。あとは当時住んでいた自宅マンションの部屋を片付けて、絵本を数冊買って準備を整えたくらいです。住んでいたマンションで始めたので、ここまでに書いたことだけで言えば初期投資は30万円+数万円。会社員時代の貯金で充分まかなえました。そう、漠然と想像するよりもお金はかからないのです。
次に、事業を始めてから自分の手元に入ってくるお金=報酬を出し続けることが必要です。それにはまず、利益の出る仕組みを作ること。これは、顧客が誰か、どんな人でどのくらい支払ってもらうか、そのためにはこれをこうして・・と組み立てていく作業です。同じような事業をしているところと同じような料金設定をすればいいわけではありません。例えばあっとほーむの料金設定はホームページで公開していますが、これをこのままコピーしても利益はでないでしょう。だって、地域も顧客も理念も違うし、何よりもあなたが私ではないからです。あなたが今まで生きてきた経験や実績、才能を活かした理念を作り、事業内容を作り、利益の出る仕組みを作らないと!!
私の場合、自宅で一人で始めたから経費もほぼかからなかったので、頂いた保育料金=報酬でした。でも今は、月給制のスタッフが私以外に3人、アルバイトが3人、ボランティアが3人に、一軒屋を借りているので家賃に光熱費に食材費に・・・・と桁違いの経費がかかっています。その上で、私が生活できるだけの報酬を頂くことが出来ています。ここまでに至るまで、そして今後のことも含めて、何をどうしたかということも、あっとほーむカレッジで詳しくお伝えしてしています。
でもね、お金のことって文字にするとものすごくビジネスチックで戦略的ですが、それだけじゃないんですよね~。
子育て支援とかNPOを考える人は、お客さんからお金を頂くことに罪悪感があったり、もっと安くしてあげたい気持ちが強かったりして、なかなかお金をいただけない。私もそうです。もっと安くしてあげたい想いは常にあります。でも、その想いが強すぎて気付けば赤字を抱えて辞めてしまう人を何人も見てきました。他の事業でも、資金繰りがうまくいかずに辞めてしまう人もたくさんいました。
だから、お客さんも、事業をする私たちも、みんなが笑顔で幸せになる適切なお金のやり取りをしましょう。
お客さんが笑顔で幸せになるために出せるのはいくら?
あなたが笑顔で幸せになるために必要なお金はいくら?
そういうことをもっともっと深く掘り下げて事業計画を立てていきましょう。
今日はお金の不安に対することを書きました。
次回は、自分への不安について書きますね。