お迎え付き夜間保育・学童保育の認定NPO法人あっとほーむ≪横浜市都筑区・港北ニュータウン≫

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きょうだいだからって仲良くできるわけじゃない!

きょうだいだからって仲良くできるわけじゃない!

2020年8月22日

こんにちは、小栗ショウコです。

 

 

コロナで家族と一緒の時間が増えて喜んでいる人もいれば、そうでない人もいて、あっとほーむの子ではないけれど、こんなことがあったのどうしようという相談を受けることもあります。

当事者のお母さんから相談されることもあるし、お母さんから相談を受けた方から「こういう場合、どうしたらいい?」と聞かれることも。

 

家族って、すごく大切だけど、家族だから分かり合える、いつでも仲睦まじく過ごせるとは限らず、

家族全員がうまくやっていこうと努力し続けないとうまくやっていくことはできません。

これ、大前提なんだけど、忘れちゃうんだよね。

家族だから、夫婦だから言わなくてもわかるよね?とか、

どうしてわかってくれないの?とか、

なんでこうしてくれないの?とか、

相手に求めちゃうんだよね。

夫婦、親と子ども、子ども同士という家族の関係性がある中で、今回は子ども同士の関係性について書いてみます。

なぜかと言うと、意外に盲点だから。

 

 

親としては、どんなにケンカしてもきょうだいだから大丈夫と思ってしまいます。だって、本人たちは忘れているけれど、小さい時はすごく仲良く遊んでいたんだもの。

でもね、そんな子どもたちも小学生、中学生、高校生になると関係性が変わってきます。

時にはきょうだい喧嘩が暴力沙汰になったり、包丁持ちだしてあわや事件に発展してしまうこともあります。また、口をきかなかったり、キツイ言葉の応酬でお互い傷ついて毎日重い気持ちで過ごしているきょうだいだっています。また、どちらかが依存しすぎていたり、親から弟の面倒を見るように言われて重荷に感じている子だっています。

 

うちの子たちの関係性はどうだろう?

お兄ちゃんだから弟の事よろしくねってって、頼りすぎてない?

弟だからお兄ちゃんの言う事聞くのよって、厳しくしすぎてない?

お姉ちゃんだから妹と一緒に遊んであげて!って当たり前のように言ってない?

末っ子ちゃんだからって何やっても許してあげようって強制してない?

 

 

大人になってからきょうだいの関係性を修復するのは難しいから、今のうちにきょうだいが仲良くやっていけるようにちょっとテコ入れしてあげましょう。

思春期の子どもなら、それぞれ個別の空間や時間を作ってあげる事。特に学校が休校だったり夏休みだったりで、ずっとずっと一緒にいたのなら、お姉ちゃんだけお友達のおうちにお泊りに行くとか、妹だけ昼間は図書館で勉強するとか、学校がない日でも、ずっと家で過ごすのではなく、夕食の時間までそれぞれ別の過ごし方を提案してみましょう。

そして、お姉ちゃんがいない時に、「そうえいば、お姉ちゃんがあなたのこんなところがすごくいいって言ってたよ」とか、さりげなく妹に伝えてあげましょう。嘘じゃなくて、最初にそういう誉め言葉をお姉ちゃんから引き出しておくんです。

お姉ちゃんにも妹が褒めていたことや、お姉ちゃんの事好きって言ってたよと伝えてあげましょう。

 

 

これね、逆をやってしまう方が多いんです。

例えばお姉ちゃんがいないところで、ママと妹でおねえちゃんの悪いところを言ったり、他人におねえちゃんには困ったもんだわーとか言っちゃったりね。ダメですよ。言うなら良いところを言いましょう!

 

そして、妹がお姉ちゃんのこんなところをかっこいいって言ってたよ!お姉ちゃんが妹のこんなところがかわいいって言ってたよと、親が仲を取り持ってあげましょう。

人はね、直接褒められると正直に受け取れないけど、第三者からあの人があなたのこんなところを褒めていたよと聞くと、素直にうれしく感じられるし、褒めてくれた人の事のことを好きになります。

これを繰り返すんです。思春期と言われる頃から。

 

 

ポイントはさりげなく。

頻度は月に一度。

 

昔も今も大人になってからも、ケンカはするけどいつまでも仲がいいきょうだいでいてほしいなら是非。