こんにちは、認定NPO法人あっとほーむのかわだです。
前回の記事では、”行動観察”とはなにか?
ということについて書きましたが、
今回は”行動観察”のプロセスについてです!
前回、私たちが日頃行なっている“行動観察”は
無意識の偏見により、見る人(自分)の価値観などの
フィルター(バイアス)がかかっているため、
あくまで相手の心理状態を想像することが
ポイントであると書きました。
それらを踏まえると、
“行動観察”をする上で最も重要なことは、
見る人(自分)の価値観がなんなのかを知る
というプロセスです。
※この記事では価値観とは、判断するときに基準とする考え、と定義します。
例えば私の場合、
仕事をする上で大切にしていることは、
すばり、効率と成果です。
いかに効率よく成果を出すか?
ということを常に考えています。
どうしてそう考えるのか?と言うことに関しては、
以前他の記事で紹介したISD個性心理学で
診断してもらった際に、的確な言葉で表現されて
「そうそう、だから私は効率が大事なんだよね~」
と、大いに納得しました。
ちなみにそれはどんな理由かと言うと、
「体力(活動エネルギー)がもともと少ないので、
体力温存したいから」という理由です!!
言い換えれば、ここぞという時に使うエネルギーを
とっておけるように他の業務は効率よくやりたい
ということなんです!(昼寝が大事なタイプです!)
今回のように診断される個性が
全て当てはまるわけではありませんが、
世の中にあるさまざまな診断ツールを用いて
「そうそう、自分はこういう価値観に共感するな~」
というように、自分を知るというプロセスが重要です。
例えば、今回の私の場合では、
私の主観的に効率的でないやり方で
仕事をしている人を見た時に感じる
「どうして非効率的なやり方でやるのか?」
というようなモヤモヤは、
自分の価値観を知っていると緩和できます。
「私は、効率重視だけど、あの人は、ゆっくり丁寧に
やりたいタイプなのかもしれない」などのような、
【自分を知る→相手を知る(想像する)】
というプロセスが”行動観察”には必要だと考えます。
そして、【自分を知る→相手を知る】
という”行動観察”のプロセスを経て最後に、
【自分を変える】ことが
人間関係を改善する上で大切なポイントになります。
例えば、チームで仕事をする場合、
決められた期限で目標を達成するためには
効率も、丁寧さも、両方求められますよね。
私のように効率重視のタイプの人からすれば、
丁寧さ重視タイプの人を見ると
「期限を守れないのでは?」と思うし、
逆に丁寧さ重視タイプの人からすれば私は
「ミスをするのでは?」と思われるし、
お互いにイライラしながら仕事をするなど
価値観の相違がチームワークを乱す一因になります。
そこで、
【自分を知る→相手を知る】
→【自分を変える】ことにより、
効率重視タイプの人と、丁寧さ重視タイプの人とで
向いている業務の振り分けするなどの改善をしたり、
お互いの価値観を肯定した上で
「ここはもう少し効率よくやってほしい」
「ここはもう少し丁寧にやってほしい」というように
具体的な業務の摺り合わせをしたりなど、
チームワークや個々の能力が発揮できるような環境に
変わるきっかけとなるのではないかと思います。
また、【自分を知る→相手を知る】
という”行動観察”のプロセスでは、
双方が価値観を肯定し合うことも大切です。
価値観の相違を非難し合うのではなく、
互いの個性として認め合い、
その個性を活かすことができるように
チームとしてどんな方法を選択するか?
というような双方の歩み寄る努力が
人間関係を改善する上で必要であると私は思います。
主題から少し話が逸れてしまいましたが、
今回の記事で一番お伝えしたいことは、
まずは自分を知るということです。
苦手だな、モヤモヤするな、と思う相手を見るときは、
確実に自分の価値観のフィルターがかかっています。
※言うまでもなく、ハラスメントなどの行為に関してはこれに当てはまりません。
まずは自分を知ることにより、
「そうか、自分はこういう価値観だから、
違う相手に対してモヤモヤするのか!」
と、自分にかかっているフィルター
(無意識の偏見)に気づけたら、
相手を知るプロセスに入ってみてください。
自分本位な行動や、和を乱すような行動を
していると思い込んでいた相手の新たな側面に
気づくことができるかもしれません!
次回は具体例を挙げながら、【自分を知る→相手を知る】
の【自分を知る】について深掘りしたいと思います!!
あっとほーむの保育ミーティングや
法人ミーティングでは、ミーティングを始める前に、
アイスブレイクを行っています。
※あっとほーむ代表の小栗さんの記事「あなたの人生のテーマは何?」にもスタッフとの会話が書かれています!
私は今回の記事に書いたように、
ぐうたら過ごす時間がとても大切なのですが、
そんな話をすると大抵驚かれます!
職場での普段の様子からその人の本質を見抜くのは、
なかなか難しいことですが案外「この人はこういう人」
と、思い込んでいるのではないでしょうか?
私は実はこういう性格なんですと、自己開示したり
相手の知らない一面を伺ったりなど、
アイスブレイクのお題を工夫してみることも
円滑なコミュニケーションの方法の一つだと思います。
もちろん、プライベートな話をすることに
抵抗がある人もいると思います。(私もそうでした)
そのようなタイプの人は、
あらかじめ開示する範囲を自分の中で決めておく
(話す内容を考えておく)ことをオススメします!!
コミュニケーションは、歩み寄りが要です!!
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