こんにちは、認定NPO法人あっとほーむのかわだです。
前回の記事では、
自分らしさが生きづらさになってしまうような現状は
これから変わらなければならない社会の課題であり、
それぞれが大切にしている価値観や生活を肯定し合い
歩み寄ることが、自分らしく生きられる社会の土台として
必要であるという見解を述べました。
今回は自分らしく生きていくための
自己表現について深掘りしたいと思います!
みなさんは、自己表現と聞いて
どのようなイメージを持ちますか?
私がパッと思い浮かんだのは、
アーティストやパフォーマーの方々でした。
また、保育に関することであれば、
子どもの〈豊かな感性と表現〉などでしょうか。
※気になる方は、「保育所保育指針 保育の5領域」と検索してみてください!
乳幼児が想像しやすいと思いますが、
言語を習得するまでは全身で感情を表現しますよね。
少し話が逸れますが、大人のみなさん、
喜怒哀楽の中で一番表現している感情は、どれですか?
おそらく、”怒”ではないでしょうか?
要因は様々あるかと思いますが、
大人になると、守らなければならないルールや
暗黙の了解が増え、それに伴い我慢を強いられたり
自立した生活のために自己責任も増えたりなど
日々のイライラの積み重ねが”怒”に繋がりますよね。
無くすべき悪い感情ではありませんが、
怒りは自分が思っている以上に
脳、精神的健康に影響が出ていると思います。
※気になる方は、「怒りの脳科学」と検索してみてください!
つまり、自分のためにこそ、”怒”の感情を
うまいことコントロールすべし!という話です。
アンガーマネジメントという言葉を
聞いたことや、研修を受けたことがある人は
多くいらっしゃると思います。
アンガーマネジメントとは、
〈怒らないことを目的とするのではなく、
怒る必要のあることは上手に怒れ、
怒る必要のないことは怒らなくて済むようになること〉
※一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会「アンガーマネジメントとは?」
という説明にもあるように、
感情の自己表現のトレーニングでもあります。
例えば親が子どもへ、上司が部下へ怒る時、
説得していませんか?(説得する=納得させる)
説得はズバリ、自己満足だと私は思っています。
どういうことかと言うと、
親(上司)の価値観や考えを、言い聞かせようとしている
と、第三者からは見えるからです。
それが一般的に正しい内容であったとしても、
相手の価値観や感情を無視した方法になります。
「納得させる」を「納得してもらう」に変えると、
子ども(部下)自身が、価値観や考えを選択する
というような心理状態に変わります。
“させる”と”してもらう”という言葉からも、
二つの明確な違いが分かりますよね。
ゆえに納得は、自己表現だと私は思っています。
相手に「なるほど」と思ってもらえるように、
自分の価値観や感情を分かりやすく伝えること。
すなわち、自己表現の方法を工夫することによって
自分の価値観や感情を、相手に誤解なく正しく
(自分が思っているように)理解してもらえる。
良好な人間関係のためにも必要なスキルだと思います。
「どうして自分のことを理解してもらえないのか」
相手が説得ばかりを受けていると、相手がそう感じ、
自己満足な伝え方であれば、自分がそう感じます。
冒頭で述べたように、
人それぞれ大切にしている価値観や生活は異なるため、
自分らしく生きられる社会の土台として必要なのは、
お互いに大切なそれらを肯定し合って歩み寄ること。
自分も相手も、自分らしく生きていくためには
自己表現のスキルを身につけることが必要です!!
次回は、私自身の働き方を踏まえて
女性の働き方をテーマに書きたいと思います!!
私は先日、舞台の演劇を人生で初めて観ました!
ライブやミュージカルなどは今までありましたが、
それらの観劇とはまた違った魅力に圧倒されました!
俳優さんもアーティストやパフォーマーの方々も、
言語コミュニケーション以外の方法で感情や価値観を
自己表現されていますが、心動かされますよね。
でも、そういった特別な才能を持った人たちではなく
私たち働く大人だって、自己表現しているんです!
あっとほーむの子どもたちが「あっとほーむの
スタッフになりたい!」と言ってくれるのは、
身近にいる大人の働く姿を見ているからですよね。
私自身も、「あんな大人になりたい!!」と、
高校生の時に働く大人と衝撃的な出会いをして、
価値観が変わり、人生も変わりました。
自己紹介の記事にも書きましたが、
〈仕事は人生における自己表現のひとつ〉
まさにその通りだと思います!
もちろん、お金や生活のために働く選択もあります。
そんな様々な働き方の選択肢がある中で、
「私が大切にしている価値観(生活)の上で、
この働き方を選択しているんです!」というように
働く姿が自己表現になっているのだと思います。
そして、自分らしい働き方や生き方ってなに?
と悩んでいる人たちが、様々な働く人たちの姿から
新たな選択肢に気づくことができれば、
良い循環になるのではないかと思います!!
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