お迎え付き夜間保育・学童保育の認定NPO法人あっとほーむ≪横浜市都筑区・港北ニュータウン≫

お気軽にご連絡ください
お問い合わせ

働く女性は、ネガティブじゃダメ?

働く女性は、ネガティブじゃダメ?

2023年2月28日

こんにちは、認定NPO法人あっとほーむのかわだです。

 

前回の記事では、

自分の今の状況を客観的にみて選択するためにも

『心の余裕(余白)を持つ』ことが必要であり、

他の選択肢に気づくことができたら、

”本当にできる”働き方=自分に合った働き方

=自分を大切にする働き方を模索する。

という話で締めくくりました。

 

今回のテーマも引き続き、女性の働き方です!

 

 

女性が多い職種は日本社会には多数ありますよね。

理由は様々ありますが、“女性”や”母性”を求められる

というような理由が多いのではないかと思います。

具体的には明るく華やかで笑顔、朗らかで包容力がある

などのポジティブな“女性”のイメージでしょうか。

 

数ある職種の中から保育士をピックアップし、

本題に入る前に私の見解を述べさせていただきます。

 

 

昨今、保育園や学童保育施設等での

虐待に関するニュースを目にすることが増えました。

保育のプロとして不適切な保育は、

言うまでもなく絶対に、やってはいけません。

しかし、保育士も生身の人間です。

少し、想像してみていただきたいです。

 

例えば偏頭痛持ちの保育士が、痛みが酷い日に

複数の子どもの泣き声を聞き続けた結果、

イライラが勝り普段より厳しく注意をした場合に

その行為はプロ失格だと責められるでしょうか。

そのような場面だけを切り取り、糾弾し、

辞めさせることが本当に正しい改善策でしょうか。

(※頭痛薬の多用は非常に危険です)

 

この場合、改善すべきは職場環境です。

体調が優れない時に休めたり休憩したりできる。

そのような環境であれば起こらない行為です。

しかし、保育の現場は常に人手不足です。

厚生労働省「保育士等における現状」 厚生労働省「保育分野における人材不足の現状①」

そのような社会も変わらなければ解決しません。

 

 

また、「保育士なのに子どもにイライラするの?」

そのように思う人も実際にいます。
(“保育士”を”母親”に置き換えた台詞も耳にしたことがあるのではないでしょうか)

保育士以外で言えば「若いんだから(若い女性だから)、

そのくらい笑顔で躱わせないとね~」などと

笑顔の対応を強要してくる人もいますよね。

 

このような台詞を受けて、

「イライラする私は保育士失格なんだ」

「笑顔で躱せるようにならなきゃダメなんだ」

「ネガティブだから上手くいかないんだ」

そのように追い詰められてしまう場合もあります。

 

 

しかし、ネガティブな感情

=悪いもの、変えなければならないもの。

決してそんなことはありません。

ネガティブな感情は誰しもが持つものです。

そして、悪いものでもありません。

 

イヤだと思うこと、イラッとすることなど

それらの感情には理由や原因があります。

理由などを知ることなく気持ちに蓋をすることで

知らず知らずのうちに自分を追い詰めている人は

多くいらっしゃるのではないかと思います。

 

私はネガティブな感情の中にこそ、

自分が本当に大切にしたい価値観が

あるのではないかと思っています。

 

 

例えば、他者の言動にイラっとした時、

原因が自身の体調不良の場合もあれば

その言動自体に理由がある場合もあります。

 

「その言動はマナーが良くないと感じたから」

であれば、自分の中にマナーに関するルールがある、

マイルール=価値観がある、ということ。

そのように思えることができれば、

同じような場面に遭遇した時にイライラを減らすことや

回避することを選択できるのではないでしょうか?

 

 

前回の記事で当時許せなかったこととして、

遅刻する人や仕事中におしゃべりする人を見て

「真面目(必死)に仕事をしている人に対して

失礼だと思わないのだろうか?」と思っていた。

という話を書きました。

 

それは私のルール、マイルールであり、

遅刻する人たちやおしゃべりする人たちには

その人たちのマイルールがある。

というように気づき、考え方が変わりました。

(遅刻に関しては様々な意見があるとは思いますが、心身の健康状態により朝起きることが難しい人もいる、ということを私から一つの例として紹介させていただきます。)

 

ネガティブな感情は決して悪いものではなく、

自分のルールや他者のルールに気づくことができ、

気づく前よりもポジティブになれる可能性がある。

そのように私は思っています!!

 

 

前々回の記事から『心の余裕(余白)を持つ』を

キーセンテンスにして書いていますが、

今回は『心の余裕(余白)を持つ』方法の一つとして、

ネガティブな感情を受け入れるとポジティブになれる

という可能性の選択肢について述べました。

 

苦手だった相手のことを理解できたり、

自分のルールに気づくことができたりすると

心に余裕が生まれるかもしれません。

心に余裕ができれば、新たな働き方や生き方の

選択肢にも気づくことができるかもしれません。

 

あくまでもそれは可能性であり、

必ずしも変わらなければならないことではなく、

今変わるべき!という話でもありません!!

「ちょっと変わってみたいかもしれない」

「変わらないとこのままじゃマズいかもしれない」

と思った時に、「可能性の選択肢って話とか、

『心の余裕(余白)を持つ』って話あったな~」と

ふと思い出してもらえたら幸いです!!

 

 

あなたは今、

あなた自身の価値観を大切にできていますか?

 

 

 


みなさんは、仕事での遅刻について

どうように感じていますか?

 

私は以前勤めていた職場がシフト制であり、

遅刻することによって業務時間に支障が出るなど

チームで仕事を回す上で必ずだれかしらが

負担を強いられるような状況になるため、

「何度も遅刻をするなんて信じられない」と

繰り返し遅刻をする人に対して不満を抱いていました。

 

しかし、心身の健康状態により朝早く起きることが

困難な場合があると知り、考えを改めました。

そして、「なぜ何度も遅刻をするのか?」という

理由を想像できていなかった自分に気が付きました。

 

その職場ではそれらを踏まえ、現場を回す対策として

朝が得意な人、苦手な人、どちらでもない人とで

バランスを考えながらシフトを組むことになりました。

平等ではなく、公平になるよう環境を整えました。

 

働く人それぞれが互いのマイルールの背景を想像し、

歩み寄ることができるような環境に整えられたら、

ほんの少しでもだれもが働きやすい社会になるのでは

と思います。なおかつ、心の余裕が必須です!!


スタッフコラム一覧ページはこちらです。