こんにちは、認定NPO法人あっとほーむのかわだです。
前回の記事では、
自分の今の状況を客観的にみて選択するためにも
『心の余裕(余白)を持つ』ことが必要であり、
他の選択肢に気づくことができたら、
”本当にできる”働き方=自分に合った働き方
=自分を大切にする働き方を模索する。
という話で締めくくりました。
今回のテーマも引き続き、女性の働き方です!
女性が多い職種は日本社会には多数ありますよね。
理由は様々ありますが、“女性”や”母性”を求められる
というような理由が多いのではないかと思います。
具体的には明るく華やかで笑顔、朗らかで包容力がある
などのポジティブな“女性”のイメージでしょうか。
数ある職種の中から保育士をピックアップし、
本題に入る前に私の見解を述べさせていただきます。
昨今、保育園や学童保育施設等での
虐待に関するニュースを目にすることが増えました。
保育のプロとして不適切な保育は、
言うまでもなく絶対に、やってはいけません。
しかし、保育士も生身の人間です。
少し、想像してみていただきたいです。
例えば偏頭痛持ちの保育士が、痛みが酷い日に
複数の子どもの泣き声を聞き続けた結果、
イライラが勝り普段より厳しく注意をした場合に
その行為はプロ失格だと責められるでしょうか。
そのような場面だけを切り取り、糾弾し、
辞めさせることが本当に正しい改善策でしょうか。
(※頭痛薬の多用は非常に危険です)
この場合、改善すべきは職場環境です。
体調が優れない時に休めたり休憩したりできる。
そのような環境であれば起こらない行為です。
しかし、保育の現場は常に人手不足です。
※厚生労働省「保育士等における現状」 /厚生労働省「保育分野における人材不足の現状①」
そのような社会も変わらなければ解決しません。
また、「保育士なのに子どもにイライラするの?」
そのように思う人も実際にいます。
(“保育士”を”母親”に置き換えた台詞も耳にしたことがあるのではないでしょうか)
保育士以外で言えば「若いんだから(若い女性だから)、
そのくらい笑顔で躱わせないとね~」などと
笑顔の対応を強要してくる人もいますよね。
このような台詞を受けて、
「イライラする私は保育士失格なんだ」
「笑顔で躱せるようにならなきゃダメなんだ」
「ネガティブだから上手くいかないんだ」
そのように追い詰められてしまう場合もあります。
しかし、ネガティブな感情
=悪いもの、変えなければならないもの。
決してそんなことはありません。
ネガティブな感情は誰しもが持つものです。
そして、悪いものでもありません。
イヤだと思うこと、イラッとすることなど
それらの感情には理由や原因があります。
理由などを知ることなく気持ちに蓋をすることで
知らず知らずのうちに自分を追い詰めている人は
多くいらっしゃるのではないかと思います。
私はネガティブな感情の中にこそ、
自分が本当に大切にしたい価値観が
あるのではないかと思っています。
例えば、他者の言動にイラっとした時、
原因が自身の体調不良の場合もあれば
その言動自体に理由がある場合もあります。
「その言動はマナーが良くないと感じたから」
であれば、自分の中にマナーに関するルールがある、
マイルール=価値観がある、ということ。
そのように思えることができれば、
同じような場面に遭遇した時にイライラを減らすことや
回避することを選択できるのではないでしょうか?
前回の記事で当時許せなかったこととして、
遅刻する人や仕事中におしゃべりする人を見て
「真面目(必死)に仕事をしている人に対して
失礼だと思わないのだろうか?」と思っていた。
という話を書きました。
それは私のルール、マイルールであり、
遅刻する人たちやおしゃべりする人たちには
その人たちのマイルールがある。
というように気づき、考え方が変わりました。
(遅刻に関しては様々な意見があるとは思いますが、心身の健康状態により朝起きることが難しい人もいる、ということを私から一つの例として紹介させていただきます。)
ネガティブな感情は決して悪いものではなく、
自分のルールや他者のルールに気づくことができ、
気づく前よりもポジティブになれる可能性がある。
そのように私は思っています!!
前々回の記事から『心の余裕(余白)を持つ』を
キーセンテンスにして書いていますが、
今回は『心の余裕(余白)を持つ』方法の一つとして、
ネガティブな感情を受け入れるとポジティブになれる
という可能性の選択肢について述べました。
苦手だった相手のことを理解できたり、
自分のルールに気づくことができたりすると
心に余裕が生まれるかもしれません。
心に余裕ができれば、新たな働き方や生き方の
選択肢にも気づくことができるかもしれません。
あくまでもそれは可能性であり、
必ずしも変わらなければならないことではなく、
今変わるべき!という話でもありません!!
「ちょっと変わってみたいかもしれない」
「変わらないとこのままじゃマズいかもしれない」
と思った時に、「可能性の選択肢って話とか、
『心の余裕(余白)を持つ』って話あったな~」と
ふと思い出してもらえたら幸いです!!
あなたは今、
あなた自身の価値観を大切にできていますか?
みなさんは、仕事での遅刻について
どうように感じていますか?
私は以前勤めていた職場がシフト制であり、
遅刻することによって業務時間に支障が出るなど
チームで仕事を回す上で必ずだれかしらが
負担を強いられるような状況になるため、
「何度も遅刻をするなんて信じられない」と
繰り返し遅刻をする人に対して不満を抱いていました。
しかし、心身の健康状態により朝早く起きることが
困難な場合があると知り、考えを改めました。
そして、「なぜ何度も遅刻をするのか?」という
理由を想像できていなかった自分に気が付きました。
その職場ではそれらを踏まえ、現場を回す対策として
朝が得意な人、苦手な人、どちらでもない人とで
バランスを考えながらシフトを組むことになりました。
平等ではなく、公平になるよう環境を整えました。
働く人それぞれが互いのマイルールの背景を想像し、
歩み寄ることができるような環境に整えられたら、
ほんの少しでもだれもが働きやすい社会になるのでは
と思います。なおかつ、心の余裕が必須です!!
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