こんにちは、認定NPO法人あっとほーむのかわだです。
今回も引き続き、
『居場所を見つけること』について書きました。
前回は思春期の子どもに焦点を当てた内容でしたが、
今回は、大人の居場所の必要性と見つけ方について
私の経験談を交えてお伝えします。
新卒で就職した職場での経験談です。
当時の私は職場の対人関係に悩み、
「なんのために働いているんだろう…」と
なにより仕事に対して悲観的になっていました。
そのようなネガティブ思考に囚われていた私が
自分を取り戻せる居場所は、
ボランティア先のあっとほーむで過ごす時間でした。
当時は日々がむしゃらに働いていたので、
自分には居場所がある
という意識はありませんでしたが、
私が厳しい現場で働き続けることができたのは、
自分を取り戻せる居場所があったからです。
自分の存在を肯定して、自分はできると信じる
という自己肯定感と自己効力感を高める【きっかけ】も
あっとほーむという居場所からもらっていました。
私はそんな居場所と巡り会うことができましたが、
私が見つけるためにしたこととしてお伝えできるのは、
自分の価値観を深堀りしたということです。
みなさんの価値観は、どのようなものでしょうか?
私の場合、他者を理解したいという自分の価値観と
〈子ども一人ひとりの個性を把握し、尊重し、
その子どもに合う声掛けや接し方をする〉
というあっとほーむの保育に対する価値観が
共感するものでありました。
いまひとつ自分の価値観が分からないという方は、
興味が向くワードや趣味嗜好などを深堀りすると
自分の価値観に気付くような共通点を
見つけられるかもしれません。
「だから私はこれが好きなのか!」というように。
その気づきが、”居場所を見つけること”に
繋がるのではないかと、私は思っています。
昨今は、直接足を運べる場所へ行くことが
憚られるような状況ではありますが、
居場所とは具体的な場所だけでなく、
“人と繋がっていると感じるもの”です。
推しのアーティストや、お気に入りの本も、
自分を取り戻せる居場所になります。
なぜなら、音楽や文章を作る人の価値観に
共感しているということだからです。
共感できる価値観を見つけることにより
自分の価値観に気づき、
自分を取り戻せると感じられたのであれば、
その場所や時間が居場所なのだと思います。
居場所と出会う【きっかけ】を見つけるために
今までのことを振り返ってみたり、
今好きなことについて考えてみたりして、
「なんでだろう?」から、
「だからそうなのか!」と気づくだけでも
視界が開けると私は思っています!!
今ある居場所としての夜間・学童保育事業も、
女性たちをサポートしたいという思いで行っています。
その活動の一つである起業支援事業では、
あっとほーむの価値観に共感した受講生達が
働く女性やその子ども、家庭を支援するために
地域の子育て支援へ繋げてほしいという想いが
あっとほーむカレッジ(子育て支援起業講座)の基です。
人と繋がっていると感じられるような居場所が増え、
女性たちが仕事も子育ても両方楽しむことができ、
自分のやりたいことをやれる人生となるように、
あっとほーむはこれからも支援を続けていきます。